はじめに ― 本ガイドラインの目的と使い方
本ガイドラインは、中小規模の建設業者がAI(人工知能)を安全かつ効果的に導入・活用するための実務指針です。AI導入を任された責任者(経営者、総務・情報システム担当、工事・営業の管理者など)が、社内ルールづくり・体制整備・現場展開を進める際の「たたき台」として使えるよう構成しています。
作成にあたっては、国が定める『AI事業者ガイドライン(第1.2版)』をはじめとする公開資料に加え、日本国土開発・大成建設・戸田建設・清水建設など建設業界の先行事例を参考にしました。出典は本文中および巻末の「参考文献・出典一覧」に明記しています。専門用語は巻末の「AI用語集(やさしい解説)」で平易に説明しています。

本ガイドラインの特徴
- 対象とするAIの範囲:生成AI(ChatGPT等)を中心に、画像解析・予測・ロボット・IoT連携など建設業で使われるAI全般を扱います。
- 活用シーンの区分:第7章の活用シーンは、すでに導入事例があるものは出典を明記し、今後の活用が想定されるものは「今後想定」と区別して記載しています。
- 中小企業向けの現実性:大企業のような専任部署やAI CoE(Center of Excellence)を前提とせず、少人数・兼務でも回せる運用を想定しています。
読者別の使い方
| 立場 | まず読むべき章 |
|---|---|
| 経営者 | 第1章(背景)/第2章(基本理念)/第3章(ありたい姿と体制)/第8章(導入ステップ) |
| AI導入責任者 | 全章(特に第3~6章の体制・ルール、巻末チェックリスト) |
| 現場・各部門 | 第5章(入力禁止情報)/第6章(守るべきルール)/第7章(活用シーン) |